小学5年生
1960年
小学5年生と6年生の時の担任は西先生。
西先生には後年弟も受けもってもらった。
「鶴乃子」が食卓の上に置いてあった。長兄が福岡から帰省してきたのだ。
長兄の趣味は登山だった。帰省中に霧島へ行と言っている。
次兄も一緒に行くらしい。
ひょっとしたら私も連れて行ってもらえるかも。
長兄の回りをウロウロするが、そういう話が出てこない。
当日の朝、長兄と次兄の後ろ姿が見えなくなるまで自宅の前で見送った。
同級生に施設から登校してくる子がいた。
外は雪がちらつく暖房のない手足のかじかむ教室で1人だけ靴下を履いていない。
彩り鮮やかな私服の皆の中でいつもくたびれた学生服を着ていた。
いくら寒くてもその学生服下にセーターを着てこなかった。
下着類は自分で洗うのだろうかアカギレで手にヒビがあったりしていた。
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